乳酸菌はなぜ体にいいの?~(2)腸が腐敗している?~

2018/04/17
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■(2)腸が腐敗している?■

 

前回、腸内フローラのバランスがとても重要だということをお伝えしました。

(→詳しくは、(1)とても大切な「腸内フローラ」へ)

 

今回は、この腸内細菌のバランスが崩れると一体何が起きるのか、ご紹介していきたいと思います。

 

 

●腸内フローラのバランス崩壊●

 

理想的な「腸内フローラ」のバランスは、善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割でしたね。

日和見菌は優勢な方に同調しますから、悪玉菌が増えすぎないように腸内環境を保つことが大切です。

 

しかし、乳酸菌などの善玉菌は年齢とともに減少していきます。

一方悪玉菌は、たんぱく質や脂質が中心の食事・不規則な生活・各種のストレス・便秘などが原因で腸内に増えてきます。

食生活の欧米化が進み、ストレスの多い現代社会では、よほど腸内環境を意識した生活を続けていない限り、簡単にバランスを崩してしまうことでしょう。

 

 

●有害物質の影響●

 

悪玉菌が増えて優勢になると、作り出される有害物質も増えてしまいます。

腸の動きも阻害されるため、食べたものが消化吸収されにくくなり、老廃物が長く腸の中にとどまってしまいます。

 

その結果、下痢や便秘、ガス溜まりなど、おなかの調子を悪くしてしまうだけでなく、様々な病気や肌荒れ、肩こりなどを引き起こす可能性もあることがわかってきています。

 

 

特に、女性として気になるのは「肌荒れ」!!

 

実は、腸内細菌が作り出す有害物質のうち「フェノール類」や「クレゾール類」の多くは、便として排出されずに腸管から吸収されてしまうことが知られています。

吸収された有害物質は、血流にのって肌細胞へとたどり着き、皮膚の形成過程に悪影響を及ぼすことが分かっています。

皮膚が正常に作られないということは、シミ・シワが正常に治らないということです…!!

 

 

風邪や胃腸炎にも感染しやすくなります。

悪玉菌が増殖しやすい環境は、腸内のバリア機能が弱っている状態です。ウイルスや病原菌が侵入しやすくなってしまいます。

 

さらに、悪玉菌の中には有毒物質から発がん性物質を作り出すものもあります。

腸内のバリア機能が弱っている場合、発がん性物質に対する抵抗力も弱まっていますから、ポリープやがんができやすくなってしまうのです。

 

 


 

 

悪玉菌が増えすぎて、日和見菌まで有害物質を作り出している状態を「腸が腐敗している」と表現することがあります。

 

おなかの中がボロボロだなんて…怖いですね。

 

そうなる前に、ぜひ毎日の食事や生活習慣から腸内環境を正常に保つよう意識していきましょう。

 

 

 

参考:厚生労働省、e-ヘルスネット、腸内細菌と健康

参考:Iizuka R ら、Microbial Ecology in Health and Disease.2009.21:50-56

 

ライター:信田ゆり子

 

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